第88回全国高校ラグビー愛知県大会準決勝

8日、豊橋市岩田総合球技場にて「第88回全国高校ラグビー愛知県大会」の
準決勝2試合がおこなわれました。
心配された天候も、なんとか持ち直した中でおこなわれた試合。旭野、西陵、
春日丘、名古屋の4校の選手、スタッフの皆様。試合会場の補助役員の皆様。
そして、大声援で各校を支えられた皆様。白熱したゲーム、そして素晴らしい
試合環境をありがとうございました。本当に感謝申し上げます。

＜試合結果＞
旭野高校　10-72　西陵高校（前半：0-24）
名古屋高校　10-7　春日丘高校（前半：10-0）
＠旭野対西陵
テンポあるゲーム運び、密集では強いフォワードを前面に出し攻め続ける西陵に対し、
自陣を背負いながらも、その激しいアタックを粘りと我慢のディフェンスで耐える旭野。
チャンスをゲインに繋げるも、西陵の厚い壁に阻まれなかなかゴールラインまで
届かない旭野に対し、西陵は手堅くトライを重ね前半4トライを上げハーフタイムへ。
後半、先手を取ったのは旭野。ゴール前のペナルティからペナルティゴールを
選択し成功。得点が入ったことで笑顔が戻った旭野は、西陵がトライを重ねリードを
広げる展開にも、あきらめることなくゴール前で得たペナルティをトライに繋げ
1本返す。しかし、その後ゲームを支配したのは西陵。旭野の疲れが見え始めた
20分過ぎからは、バックス陣が大きくゲインするなどしてトライ量産。
10-72。スコアは大勝を記録するも、「100点満点で見た時、アタックは50点、
ディフェンスは55点でしょうか」と、西陵の山田監督。「どんな試合からも、
勉強させていただくことはありますから」と、気を緩めることなく、今持つ強さに
更なる磨きをかけ決勝戦へ。
＠名古屋対春日丘
4回戦、ベスト16から登場した春のシード校、名古屋と春日丘の対戦。
初戦、緊張がプレーからも伝わってきた名古屋、この日は笑顔が見られるほどの
リラックスしたプレーから、敵陣で攻撃を展開。春日丘は、試合を重ねるごと、
感じられるようになってきたチーム一丸の姿勢。本来の持ち味を取り戻した
戦いで、粘りのディフェンスを見せ名古屋の前に立ちはだかる。ターンオーバーから
一瞬にして流れが変わる展開の中で、先制し、さらにトライを重ねた名古屋が
リードして後半へ。
後半の早い時間に春日丘がトライ、ゴールも決まり10-7。両チームの熱いプレー、
そしてスタンドからの大声援。一進一退の攻防は、残り10分を切ったところで、
名古屋がペナルティの連続で自陣ゴール前に釘付け状態。数センチでも前へという
アタックの春日丘、ディフェンスの名古屋の気持ちが交錯する中、7分にも
及ぶ接点の攻防。そして響き渡った笛。ノーサイド、勝利を手にしたのは名古屋。
「選手だけではなく、スタッフや応援、支えていただいている全てがひとつになった
勝利」と、チームを率いる後藤先生。「今日の勝利に浮かれてしまわないように」と、
勝って兜の緒を締め、決勝戦へ挑みます。
決勝戦は、11月15日（土）、瑞穂ラグビー場。キックオフは13時。
この日は、10人制の決勝もおこなわれます（キックオフは12時）。
今大会に出場した53校の頂点は、どちらのチームに。
高校生が持つラグビーにかける情熱。
是非、足を運んで感じていただければ。そして、頑張れの声援を送っていただければ。
それがラグビー発展の一歩に繋がると、私は信じています。