揺るぎない心とチームワーク

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「見えないものは、見えないと伝えました」@タッチジャッジの原田さん
「僕の方は、トヨタの選手に対し羽交い絞めみたいな感じで三洋の選手が絡んで、
ボールのグラウンディングが見えなかったし、確認できませんでした。で、原田さん
サイドから一瞬でも確認できたかと思い聞いたところ、確認できなかったと。
お互いに確認できないということで、パイルアップ。ボールを持ち込んだ側の
マイボールスクラムでプレーを再開しました」@レフリーの平林さん。
時間にすればコンマ何秒の出来事。瞬時の判断を目の前で見た私。
レフリーチームのチームワークを心に感じた瞬間でした。


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後半30分過ぎ。三洋陣内ゴール前、トヨタボールのラインアウトから一気に
フォワードがインゴールへなだれ込み、グラウンディングしたのかというシーン。
判断が気になったのは、ちょうど私の目の前で起きた出来事だったから。
試合後、レフリーを担当された平林さんと原田さんへ話をお聞きする機会に
恵まれました。おふたりとも、お疲れのところありがとうございました。
ちなみに……。
「ボールを持ったトヨタの選手に対し、ディフェンスで右側から(ボールキャリアー
からみると左側から)、三洋4番の右腕がグッと下に潜り込み、三洋10番が
前から絡んでいったように見えた」
これが、ゴールラインメイン寄り、斜め右後方にいた私の目に映った光景。
偶然にも三洋ディフェンスを右斜め後方から見ていた形です。
ボールキャリアーが飛び込んできた瞬間もドキドキでしたが、それ以上、鮮明に
記憶へ刻まれたのが、三洋4番の右腕が潜り込んだ瞬間。家政婦は見た!じゃ
ありませんが、衝撃というかディフェンスに対する執念というものを感じ震えました。
ただ、じゃあどちらが速かったのかと言われれば、私の位置からは確認できなかったし、
その右腕がグラウンディングを阻止したのか、それともグラウンディングしたのか。
私の角度から見た光景が正かどうか。それは…、グラウンドにいるラグビーの女神様
だけが知っているのかもしれません。
インゴール密集の中で果たしてボールがどこにあったのか。笛が鳴り密集が
解けたあと、残されたボールより、すぐさまレフリーを確認。なぜなら、
私はレフリーを尊敬し信頼しているからです。
@タッチジャッジの原田さん(写真は前半)
この時、タッチジャッジの原田さんはバレリーナの180度開脚のよう、
低く地面を這う姿でボールの行方を確認。それがタッチジャッジとしての仕事
ですが、ひとつのプレーに対して正確な判断を下そうと努力されている姿に改めて
すごいと。
@レフリーの平林さん(写真は前半)
タッチジャッジの原田さんにグラウンディングを確認する平林レフリー。
タッチライン側の状況を聞いて下す判断。レフリーの毅然とした態度。お互いが
持つ揺るぎない心。信頼とチームワークを感じずにはいられませんでした。
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出来るだけゲームに触らないよう、両チームのいい部分を引き出せるよう心がけたと、
話していた平林レフリー。この試合が接戦だったのは両チームがそれだけ拮抗した力を
持つ素晴らしいチームだったからと感じています。
熱い試合から受けた感動に、まず”ありがとう”と感謝のエールを。
素晴らしい両チーム、プレーヤー、それを見守ったスタンドのファンに尊敬と愛情を。
そして、レフリーへも同じようにエールを送りたいと思います。
”熱が伝わってくる、胸の熱くなる試合をありがとうございました!”。
これが、この試合に触れた方々へ伝えたい私の気持ちです。

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