80分間継続する大切さ

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再開したジャパンラグビートップリーグ。第4節の残る2試合が13日、
秩父宮ラグビー場にておこなわれました。対戦カードは、横河武蔵野アトラスターズ対
ヤマハ発動機ジュビロ、もう一試合は日本IBMビッグブルー対サントリーサンゴリアス。
10月にしては、汗ばむ陽気の中。熱戦が繰り広げられました。


<横河武蔵野アトラスターズ対ヤマハ発動機ジュビロ>
29-55(前半:0-31)
第3節で、今シーズンの初勝利をあげたジュビロは、昨シーズンのトップチャレンジを
勝ち上がりトップリーグへ昇格の横河と対戦。常日頃、前半の立ち上がりに
不安を抱えるジュビロだが、前半開始早々の2分。この日、21歳の誕生日の
マレ・サウ選手がバースデートライ。大田尾選手のゴールキックも決まり先制。
攻撃の口火を切る。その後は、フォワードのサポートから攻撃を継続し、
最後はバックスがトライを取りきるという理想的な形でトライを重ね、前半を
0-31とリードしハーフタイムへ。
@ソーン選手のアタック
このままの流れでいくかと思われた後半。横河キックオフのボールを処理ミスした
ジュビロが、受けに回り押し込まれる展開で、後半3分に横河がトライ。
直後の5分、ジュビロのマレ・サウ選手が3本目のトライを上げたことで、
ゲームの流れをジュビロが引き寄せたと思いきや、「後半は、ペネトレーターが
上手く機能した」と横河の佐藤選手がコメントしたよう、13分から18分の5分間に、
横河が3トライの猛攻。しかし、「目の前の仕事をしっかりやろう」と、原点に返った
ジュビロは後半23分、八木選手のトップリーグ初トライで息を吹き返すと、
その後は横河の反撃を1トライに押さえ、29-55でノーサイド。
@06-07シーズンのリコー戦以来の先発。80分間フル出場の中垣選手
試合後の記者会見。横河のレオ・ラファイアリヘッドコーチは、
「前半の立ち上がりは悪かったけど、後半に5トライを取れたことはよかった。
でも、結果的に見ればヤマハに9トライ取られ、追いつくことができなかった。
ラグビーは、40分だけではなく、80分間仕事をするものです」と。
ジュビロの山村亮キャプテンは、「前半はこの2週間やってきたことが出せ、
自分達のラグビーができたけど、後半は受けに回ってしまった。次に向け、
80分間戦うメンタルを意識していきたい」と。
敗者、勝者。それぞれ言葉は違えども共通に感じたことのひとつ。
「80分間継続する大切さ」
どこかで切れてしまうかもしれない、その気持ちを支えるものは何より。
日々の練習あるのみ。言葉が言葉だけで終わってしまわぬよう、何らかの形
としてあらわれるかどうか。両チームの次節、非常に楽しみです。

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コメント

  1. ベイツは素晴らしい より:

    この週末、熊谷と秩父宮で4試合観戦しました。
    上位チームの戦いぶりをじっくりと見たかったのですが・・・ 東芝もヤマハもサントリーも序盤に大量リードするも、その後は大きく失点、ピッリとしませんでした。まさしく「80分間継続の大切さ」ですね。
    東芝やサントリーにはまだ十分余力があり、終盤に向けて完成されてくるでしょうが、今のところ三洋が1歩も2歩もリードしている感があります。チーム力はもちろんですが、トニーブラウンの安定感は素晴らしいですね。

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