「忘れてはいけないこと」

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東海学生Aリーグ、最終節の2試合がおこなわれた23日の瑞穂。
「裏面、ぜひ読んでくださいね」と、マネージャーさんから受け取った
愛知学院大のメンバー表。
そこには、4年生として最後の試合をむかえる、マネージャー中村君の
思いが書き綴られていました。
@「忘れてはいけないこと」


(本文すべて。掲載にあたり中村君本人の了承済です。ありがとうございます)
「忘れてはいけないこと」
本日は、試合に来ていただきありがとうございます。本日の試合を持って僕は、
ラグビー部を引退します。先週僕は、野球部の神宮大会(全国大会)に行ってきました。
そこで、4年生の引退を目の前で見て、23日は自分の番なんだとしみじみ思いました。
だから今週は、ちょっとした1つひとつのことが最後だと毎日実感していました。
月並みですが、あっという間の4年間でした。中学時代にラグビーを始め、
高校・大学と生活の中心にはいつもラグビーがありました。僕自身は、入部時選手だった
のですが体調を崩してしまい、3年になるとき選手を引退しました。結局、1度も
憧れの赤黒ジャージに袖を通すことはありませんでした。
それからは、日々自分は今何をすべきか、何が出来るのか、自分にしか出来ないことは
何かを模索してきました。今皆さんの目の前で僕がしていることは、辿りついた
自分なりの答えです。僕にとって応援は、自分を表現することができる最高の舞台です。
例え試合には出られなくても、心はピッチ上の選手と1つです。嬉しいことも
悲しいこともみんなで共有する。その気持を会場にいるすべての人と創っていく。
僕は、そんな応援することを目標としています。今日も自分らしく思いきり楽しみます。
@応援に込めた思い
そして、僕には絶対に忘れてはいけなことがあります。それは、僕も多くの人から
応援してもらっているということです。最近は、それを強く感じます。
多くの人に支えられ、今僕はここに立っている。そんな僕は本当に幸せものです。
多くの人に出会えて良かった。ステキな仲間に出会えて良かった。4年間続けてきて
良かった。ラグビーに出会えて良かった。
支えてくれた、すべての心から感謝を込めて、ありがとうございました。
そして、これからも愛知学院ラグビー部をよろしくお願いします。
2008年11月23日 @中村
@手書きに込められた思い
大学の最上級生である4年生。最後の試合にのぞむにあたり、これまでの思い、
そして応援に込めた心。ラグビーってすごいスポーツなんだと、改めて感動しました。
愛知学院大ラグビー部の試合にいくと、グラウンドの入口で、いつも中村君の
笑顔と出会いました。「こんにちは!」、元気な声の挨拶を聞くたび、徐々に
愛学大ラグビー部に惹かれていきました。思い返せば、中村君の周りには
いつも笑顔が集まっていたような気がします。
23日、ノーサイドのあと、メインスタンド前に整列した部員に送ったエール。
ちょっとだけ目を赤くして、スタンドの応援団にお礼を言っていた背中。
「忘れてはいけないこと」を、最後まで応援の心を全うしていた姿は、
ジーンと胸に響くものがありました。
4年生、今後は?とお聞きしたところ、応援や後輩の育成、ラグビーもろもろを含め
もう少し広い範囲で活動を続けていきたいとのこと。
そしてー。レフェリーの勉強も視野に入れているそうです。県レフェリー協会の皆様。
期待の新人ですよー(C級は大学1年時に取得済)。
全国各地の大学ラグビーも、そろそろ最終戦。
「忘れてはいけないこと」を心に持ちプレーする選手やチームを支えている多くの人達を
どうぞ温かく見守っていただけますように。そう、願っています。

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コメント

  1. 団長 より:

    自分のことを取り上げて頂きありがとうございます。
    毎日が充実した4年間でした。
    これからまた新たに夢に向かって精進していきます。
    これからも愛知学院大学ラグビー部を温かく見守って頂けたら幸いです。

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