涙のわけ、そして感動をありがとうございました

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日本選手権準決勝。ノーサイドの瞬間から記者会見場でも目頭を押さえていた、
トヨタ自動車ヴェルブリッツの石井龍二監督。監督として過ごした1年目、
そして目頭を押さえた訳を、22日におこなわれたファン交流会でお聞きしました。


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(22日、和やかなファン交流会がおこなわれたトヨタスポーツセンターにて)
―― 日本選手権準決勝後、目頭が熱くなりました
石井監督
「一番は、選手がここまで体を張って頑張れるようになったということに感動。
あと次にきたのは、こんな素晴らしい選手をもうひとつ上の階段へ進めさせる
ことができなかったという、自分の情けなさ。このふたつが込み上げてきました」
―― 今シーズンのチーム成績については
石井監督
「目標とする”日本一”を取れていないものですから、そこは非常に悔しいし
満足はしていません」
―― 今年感じたチームの成長、来シーズンへ向けての課題は
石井監督
「今シーズンできたことは、基本を大事にするというラグビーの原点。この部分は
非常に成長を感じています。ただ、次の段階へいった時いかに早くいい準備をするか。
これが来シーズンできるようになれば、非常におもしろいチームになると思います」
―― 監督1年目を振り返った時に思うことは
石井監督
「いろいろと手探り状態で進めてきた中、監督としてやっていかなければいけないこと、
監督という立場でもっと勉強しなければいけないことが見えてきた年であり、
自分自身の反省が大きいと感じました。苦しかったこと、何度となくありましたね。
一番苦しいと感じたのは前半戦。開幕でヤマハに負けいい波に乗れず、なかなか
自分達のスタイルを出せず戦い続け、最終的に三洋、クボタと2連敗。その時に
人生で初めて胃も痛くなりました。でも苦しかった時、それを吹っ切ってその後を
取り組めたことは、自分自身にとっても非常に大きな経験になったんじゃないかな」
@スポーツセンターにて
―― 開幕戦から、石井監督の強い意志を感じたメンバーで臨みました
石井監督
「自分自身これだ、というのを決めてずっと取り組んでいましたので、一年間
ぶれることなくできたと思います」
―― 2年目、3年目の選手が非常に活躍しました
石井監督
「コーチ時代も含め、選手自身が日々努力している姿を見ていましたので、
その子達にスポットライトを当てさせたい、という想いがありました」
―― 監督として何かハプニングはありましたか
石井監督
「これといってなかったですね。僕が新人監督で若いということもあって、周りの
人がいいタイミングで電話やメールをくれたりと、サポートしていただきました。
OBの方々や支えていただいた皆様には、本当に感謝してます」
―― 少し早いですが、来シーズンへ向けての豊富をお願いします
石井監督
「2年連続ベストフォーということもありますし、もう来シーズンは”日本一”を
取らなければいけない、絶対にそして必ず取りにいきたい。今年活躍した若手、
新入団選手、そしてチーム全員が融合すれば”日本一”という目標はできない
ものではないはず。
今シーズン、選手達には目標に向けた可能性という芽が出てきたと思うし、あとは
花を咲かせるまで自分がどこまで頑張れるか、努力できるのか。それプラス、
スタッフや周りがどれだけサポートしてやれるか。
来シーズン、このスポーツセンターに集まる全ての選手に期待をしています」
石井監督、ありがとうございました。
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こうと決めたら曲げない強い意思。開幕戦のメンバーを見て、そして最終戦までの
メンバーには、石井監督の強い気持ちが表れていると。
話す言葉に心を感じる、石井監督のお話を聞きながら改めて思ったシーズン。
(たまに、上手く言葉を濁せないところも、石井監督の魅力ではないでしょうか)。
今シーズン、多くの感動をありがとうございました。トヨタらしいラグビーを
来シーズンも期待して、グラウンドへ足を運びたいと思います。
インタビューにご協力いただきました監督をはじめ選手の皆様。
本当にありがとうございました。

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