あとひとつ

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今週末6日(土)に瑞穂ラグビー場にて行われる愛知県中学生ラグビー大会、
決勝トーナメントの決勝戦は10時キックオフ。同日は高校ラグビー
愛知県大会の準決勝4試合(今年は2校出場のため、第一地区、第二地区と
2つのトーナメントで大会を実施)が豊田にて行われることもあって、
どうしようかと悩む方も多いのでは。いずれも天候に恵まれ、いい
グラウンド環境といいコンディションで持つ力を惜しむことなく発揮
して欲しい。見守る側としてはそう願うばかりです。


さて、愛知県中学生ラグビー大会の決勝、今年の対戦カードは名古屋中対
豊橋ラグビースクール。少し前のブログ記事でも触れましたが、この
カードは冬の新人戦決勝と同じ(22-10で名古屋中が優勝)。そこからどれだけ
伸びているのか、子供たちの成長には大きく期待しています。
監督の伊藤先生は「練習試合では負けてますから」とおっしゃったものの、
公式戦は今の3年生の代になってから連勝中。トライを取りきるバックスの
走力、密集でボールを奪う接点の強さなど、アタック力に目がいきがち
ですけど、手元の記録を見る限りでは失点が非常に少なく実は、
ディフェンスに対する意識の高さが今年のチームを支えているのかも
しれませんね。主将の山田選手や3年生を中心に非常に仲がいい印象は、
友達を誘い合い、自分達で仲間を増やしてきた。その絆の強さもチームを
支える力のひとつなのではと感じます。
これだけ勝ち続けていると、勝ち慣れしてしまうのでは?と思うの
ですが、どうやら違うらしく。いつだか、市内の中学校と対戦した
時、名古屋中のディフェンスラインを相手のバックス選手がいとも簡単に
突破したようで。その後、プレーしていた選手たちに交代の声がかけられたのですが、
抜かれたことに対し、相当悔しかったらしく、「もう一回、やらせてください」と
直訴しプレーを続行するなど、彼らなりの「こだわり」を持ちこの1年間、
練習に、試合に取り組んできた様子。
試合を終え、制服に着替えた後も、先生の回りを遠からず近からず離れない
選手達を見つめながら、
「幸せな1年間です」と話していた伊藤先生。そして。
「このチームでできるのもあとひとつですからね」と。
そんな先生をはじめ多くの関係者の願いのひとつは「高校に進んでもラグビーを
続けて欲しい。それぞれを取り巻く環境にいろいろな事情はあるけれども、
そういう道に進んでいけるようにしてやることが、今後の僕らの責任です」と。
伊藤先生の話を聞きながら、高校に進みラグビーを続ける彼らの
輝きを追いかけ伝えること、それが出会った彼らが見せてくれた笑顔に対する
私の恩返しかなと思ったりしました。
@蹴ってよし、持ってよし、動かしてよし。今年の名古屋中のラグビー、
ぜひ、見せてください!
さあ、あとひとつ。名古屋中、豊橋ラグビースクール、お互いに全力ラグビーの40分を!

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