23日の愛知県ラグビー祭。招待試合のひとつが、今シーズントップリーグに
初昇格の豊田自動織機シャトルズ対、昨年の大学選手権で準優勝、今シーズンも
春から好調の東海大学。社会人対学生、という図式は、社会人にしてみれば、
難しいかなと思いつつも、シャトルズのシーズン初試合、東海大は地元出身の
選手がメンバーに名を連ねていたりと、滅多に遠征しない私にとって、とてーも
楽しみな対戦でした。
試合は前半の2分、6分とNo8斉藤選手の連続トライでシャトルズが好スタート。
東海大は21分、相手のミスをトライに繋げ、さらに36分、40分とフォワードを前に
出し逆転。19-14とリードしハーフタイム。「勝つことにこだわった」と、試合後、
東海大を率いる木村季由監督。トライを取るための選択としてチームは
フォワードを前に出し、その結果、後半16分にはゴール前のスクラムを
押し込みスクラムトライ。足を運んだ観客に「東海大、恐るべし」の鮮烈な印象を残し、
シャトルズの反撃を終了間際の1本におさえ、31-21で勝利。
「対社会人の招待試合は初めてなので、東海大を招待してよかった、と思って
いただけるようなゲームをするべく、レギュラーシーズンと同じチャレンジの
気持ちで臨みました。ゲームの組み立てや安定度はまだまだ、これからですが、
招待試合に向け練習してきたこと、特にタックルにおいては、その成果を
出せた試合だったと思います。
【Photo@愛知県ラグビー祭】
課題はありますが、今日のメンバー全員がチャンスを活かすべく、与えられた役割を
責任を持って全うしてくれたことも含め、社会人相手に勝った。これが大きな経験であり、
財産。見つかった課題はありますが、得た収穫の方が大きい試合でした。
春の目標は、ランニング、スピードなど個の強化。そしてタックル力を上げること。
秋以降の目標はもちろん、大学選手権優勝、その先は打倒社会人。
そして、大学の中心として、結果、名実とも歴史に残るチームになる。
それを実現できる力を十分、彼らは持っていますから」
【Photo@愛知県ラグビー祭】
木村季由監督、試合後、お忙しい中、ありがとうございました。
迷いが見えないチーム、すなわち試合に向き合う心であったり、プレーに対する
純粋さ。それが、ストレートに伝わってきた東海大。この仲間と、東海の
ジャージを着てボールを繋ぐことが、本当に楽しそうで爽やか。非常に
魅力的で、もう一度みたい、そう思わせてくれた素敵なチームでした。
もちろん、楽しいばかりではなく、その笑顔の裏には乗り越えてきた厳しさや
苦しさあるはず。だからこそ、豊かで深みある姿に、惹き付けられる
のかな、なんて。
東海大の今シーズン、ぜひ注目したいと思います。
でも、日体大繋がりの先生方のお話は、非常に興味深く、
機会があれば、先輩、後輩の図式を聞いて回ってみようかな、なんて(微笑)。