愛知県立東山工業高等学校ラグビー部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

25日、光明寺公園球技場のサブグラウンドにて、高校ラグビー愛知県大会の
2回戦4試合が行われました。その中のひとつ、第4試合は、シード校の西陵が
登場。対戦相手は、来春3月で閉校となる東山工業。3年生17人とマネージャー
2人で挑む花園への道。東山工業として最後のチャレンジでした。
@2010年東山工業高校ラグビー部一同


試合は、エリアをキープしボールを展開した東山工が先制。両チームとも
キックで陣地を固めながらの試合運びは、その後なかなか得点が動かず。
西陵はモールで1本返すもゴールキックが外れ、前半は東山工が7-5とリード。
後半に入り、一進一退の攻防から西陵が7-12と逆転。30分ハーフ、
刻々と過ぎる時間を繋ぎ留めるかのよう両チームへ大声援が送られる中、
粘り強くボールをキープした東山工がゴール前のPGを決め10-12と2点差に
詰め寄ると、西陵に対抗しモールを押し込んで逆転。ゴールキックも決まり17-12。
合わせる手、祈る心、逆転を信じる想いが交錯する僅かに残された時間、
最後の最後にゴールラインへ飛び込んだのは西陵。17-17。右中間、
難しい角度のゴールキックを決め17-19と再逆転。そしてノーサイド。
迎える拍手の大きさは、両校の激闘に対し観客から送られたエールであり
感謝の想いだったのでは。
挨拶を終え円陣になった東山工。監督の小川先生は、
「お前達、強い。正直、こんなに出来ると思わなかった。結果は相手
あってのことだからしょうがない。でもな、練習でやってきたことが
出せただろ?。この試合、ラグビーやってて楽しかっただろ?。10年間の
指導者生活の中で、こんなにドキドキハラハラした試合は今までなかった。
ホントにお前らを褒めたい。
毎年、毎年チームは違う、比べることはできない。でも、この1年、
本当に楽しかった。最高のチームだった。そんなお前達に感謝している。
胸を張ろう。高校ラグビーはこれでノーサイドだけど、次の人生に
今日までの日々を活かそう。
学校はなくなるけど、またみんなで集まってラグビーしよう。
どんなグラウンドだって、7人制だっていいじゃないか。OBも呼んで
みんなでラグビーやろう、なっ」
少し赤い目小川先生は、いつものらしい爽やかな声で選手達に語りかけていました。
選手達が3年間を振り返りながらそれぞれの想いを言葉にしていた中で、
印象に残ったひとつは、
「何度もやめたいと思ったけど、みんなとだからここまで続けてこれた」。
そして、最後に藤原主将の言葉に、「ハイッ!」と全員が大きな声で
応えた光景。
彼らなりのいい3年間を過ごしてきたんだなーと改めて思いました。
素晴らしいチームとめぐり合えたことに感謝。そして、これから進むみんなの
道にエール。
東山工業ラグビー部が見せてくれた輝きと絆を胸に刻み、彼らの想いを託され、
花園へ向け3回戦に進むチームを、そして愛知県の高校ラグビーをこれからも
見守っていきたいです。
なお、東山工業ラグビー部の様子を中京テレビが取材されていました。
放送予定をお聞きしたのですが緊急自体?がなければ、10月2日(土)、
夕方17:30~「news every.サタデー」の地域ニュース枠にて
放送されるそうです(17:50分前後かな)。ご視聴可能な皆様、ぜひぜひ、
彼らの輝き、ご覧くださいませ。
余談ですが。最近、選手の背中を「どこかで見たことがある」と思うこと多々。
今回も東山工の藤原選手を見ながら・・・・・・。あっ、そうそう、ヤマハジュビロの
三角選手に似てる!と(多分、私だけかも)。プレーの感じもそう、清々しい態度もそう。
将来は・・・・・・、どうかな(微笑)。またグラウンドでお会いしましょ!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメント

  1. 私だ より:

    おはようございます。
    朝から、泣けちゃいました。
    良いですよね~!
    子供達の真剣な態度は、見ていて泣けてきます。
    試合前の円陣を見てると目がウルウルしてきます。

  2. 精一杯の選手たち より:

    今日は晴天の下、最後の体育祭がありました。
    当然、部員たちもいろいろな種目にチャレンジしていました。
    グラウンドの中では精悍な動きの彼らも、「むかで競争」には手こずったり、障害物競走でお玉でピンポン球を運んだり…。
    でもやはり、トラック競技や綱引きではラグビーで培ったパワーを発揮していました。部活対抗リレーでは、また、ユニフォーム姿を見ることができ、それだけでグッと来てしまいました。

コメントを残す

*