監督とバランス

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今シーズン、数回にわたり堀川監督(ヤマハ発動機ジュビロ)へインタビューする機会に
恵まれました。それは、回数をこなすほど、堀川監督の魅力に惹きつけられ、監督とは
何ぞやと考えさせられたインタビュー。強く印象に残った言葉も多く、その中には
もしかして他の監督もそうなのかな、と感じたりもして。
シーズン最終戦後のインタビューで堀川監督はこんなことを言われていました。
―― ”監督は答えを探すことが仕事”と話してましたが、今年見つけることができた答えは


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堀川監督
「バランスですね。理想と現実、勝負ラグビーと理想のラグビー、その中で勝つという
バランスをしっかり保たないといけないというのが答えであり、難しいと
感じました。もちろん、勝つことは一番大切なことであって、その為に会社も
いろいろな支えをしてくれています。ただ、勝つことだけを考えたらチャレンジ
することはできないですよね。
ヤマハラグビー部として何よりも大切なことは、ヤマハのスタイルを貫く、日本の中でも
ヤマハにしかできないスタイルを貫いて勝つ。ここはこだわりを持ちたいしそれでいて勝つ」
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8日の花園。試合後に宮本監督(三洋電機)はMS杯決勝を
「ボクシングのようにクリンチされたんで」
そして、日本選手権決勝へ向けて(サントリーへ向けて)
「ファイトしようよ。それで負けたら仕方ない」
榎本キャプテン(三洋電機)も
「ラグビーをさせてもらえれば勝てる」
(おお、宮本監督。公の場で…と、心の中で思いましたよ……)
@日本選手権準決勝(花園)
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花園で宮本監督の会見を聞いていた私の脳裏に浮かんできたのが、冒頭に記した
堀川監督インタビューの一節。勝負と理想のラグビー。結果を求めるか、それとも、
チームカラーを出し結果を求めにいくか。その為には、バランスをどう保つか。
勝つのみ、それとも自分達を貫くか。そのどちらが正しいか。それは私が決める
ことではなく監督自身が決めること。その決断こそが、監督の仕事であるはず。
サントリー清宮監督、三洋電機の宮本監督。両監督が出した答え。
16日、秩父宮ラグビー場でノーサイドの瞬間を待ちたいと思います。
<ヤマハジュビロ新入団選手、追加情報>
先日、都内で4名の選手が新入団会見をおこないましたが、
西選手、中園選手、五郎丸選手の3名は3月末よりウエイトトレーニングから参加、
朴選手は4月中旬、ソーン選手は6月中に合流する予定です。

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コメント

  1. shimizu より:

    >花の子様
    コメントありがとうございます。返事が遅くなり申し訳ありませんでした。
    答えを探しながら応援するのも、ひとつの楽しみかなと私は思っています。
    新しいシーズンが間もなく始まります。ヤマハがどんなラグビーをするのか、楽しみにしながらシーズンを待ちたいです♪

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