先輩の手

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雷の影響で試合開始時間が順延となった、ジャパンラグビートップリーグ、
第3節の近鉄対ヤマハ戦。
後半、40分を告げるホーンが鳴り響いてからはもう、ただひたすら祈るのみでした。
反則しませんように(心の声:ノーペナルティ!)
相手にゲインを切らせませんように(心の声:タックルは低く!)。
右外で待つ近鉄の選手へボールが渡った瞬間、そこへ低く、ひたむきに
飛び込んだひとりの選手、ヤマハジュビロ中園真司選手。
「声を出して仲間を呼んだのですが自分の後ろには誰もいなくて。1対1で
止めなければ。もう必死の思いでした」


レフェリーの笛が吹かれノーサイド。駆け寄ってきた仲間達の姿より、
一瞬早く目に映ったのは、関東学院大学の先輩、角濱選手が差し出した手でした。
@ノーサイド
「後半、流れが悪かったので絶対にトライを取ってやると思いながらプレーしました。
あの瞬間(トライ)は、もうボールしか見えていませんでした」と、初トライに
嬉しそうな笑顔。どの選手もそうですが、やっぱり似合うのは笑顔。報道陣に
囲まれる横顔を見ながら、心からおめでとう、そんな気持ちになりました。
「スピードだけで勝負できるのは、1試合にそう何回もありません。チームの
ラストパスを受け取る信頼を得るためにも、全ての面において通用できるよう、
今の自分に足りない部分を、このブレイク期間中にやりたいです」と、
飽くなき努力と向上心。中園選手が目指す志しは、一体どれだけ高いので
しょうか。
「三洋戦、近鉄戦と関東学院の素晴らしい先輩達とプレーできたことは、嬉しい」
差し出された角濱選手の手。先輩とのエールの交換。温かいぬくもりを感じながら、
トップリーグをスタートした中園選手。今後も、活躍を見守っていきたいです。

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コメント

  1. htj より:

    >レフェリーの笛が吹かれノーサイド。駆け寄ってきた仲間達の姿より、
    >一瞬早く目に映ったのは、関東学院大学の先輩、角濱選手が差し出した手でした。
    そうでしたか。
    凄くいい写真ですね。
    私は清水さんの写真の中でも、ノーサイド後に敵味方が握手、談笑してる写真が大好きです。
    この写真など、角濱君はどう見てもいい男ですよね。
    いい男たちをいっぱい撮ってください。

  2. Jiyo より:

    中園選手と角濱選手の握手。最前列で見ていた私と息子の目の前でした。
    激しい攻防のあと、ノーサイドになってどうするのかと見ていたら、笑顔で握手。感動しました。
    それを撮っていた清水さんにも脱帽です。

  3. 浜松の渡邊 より:

    中園選手のトライ、そして最後のタックル!!!
    最高でした~!!!
    ヤマハの応援バスに乗って、再度、花園に応援に行った甲斐がありました!!!

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