授業の一環ということで、29日(金)に県内各地にて県総体がおこなわれた
三重県。ラグビーは、鈴鹿スポーツガーデンにて、準決勝2試合と順位決定戦の
2試合。その中で、準決勝のひとつ、木本対四日市農芸。結果は34-12で
木本の勝利。関係者の方によると、木本が四日市農芸に勝利するのは
約20年ぶり、また四日市農芸が準決勝で敗れる、というのも最近ではなかった
のでは、という話でした。
長い間、打ち破れなかった壁を今年、20年ぶりに突破した木本の選手達。
笑顔でガッツポーズをしながらも、「次、次ー」と、視線は中一日で行われる
決勝へ向けられていました。何とも頼もしい姿(微笑)。
この春、3月におこなわれた東海選抜のBブロックの決勝で敗れはしたものの試合後、
「西陵さん(Bブロック決勝の相手)とやることを目標にしてきたので、それは
達成できました。ただ、試合ができるだけではダメで、まだまだ力不足。
木本のラグビーは、何に対しても全力で取り組む、というのを掲げていますので、
早く上のレベルで試合ができるよう、心技体の全てを鍛え、全国大会を目指し
たいと思います。私の定年まであと少し。その間に夢を見れるよう、選手らと
頑張っていきたい」と話していただいた大徳監督。それから2ヶ月強。久しぶりに
見たチームは、びっくりするぐらいの成長というか。
29日の準決勝、先制は四日市農芸。開始早々にゴール前からフォワードが
押し込みトライ。しかし、木本が7分過ぎに逆転。四日市農芸もWTBがゲインを
切るものの、ラックでのファイトからターンオーバーを見せるなど木本が
怒涛のアタック。ミスでトライに繋がらず、時間が流れ24分過ぎ、「ここで
1本!」というスタンドの声も加勢したのか、木本が敵陣での攻撃をトライに繋げ
待望の追加点。14-5とリードして後半へ。
@ボールを繋ぐ
後半に入っても、安定したセットプレーやキック処理からチャンスを掴む木本は
四日市農芸のペナルティから狙ったPGが成功し17-5。さらにトライを加え、
24-5と大きくリード。この後、「あきらめるなー」という声のもと、四日市農芸が
トライを1本返すも、残り5分を切り、木本が追加トライ。終了間際には
ハーフウェイライン内の深い位置からPGを決め、34-12でノーサイド。
@前へ、前へ
@自ら考え、仕掛ける
「東海選抜でBブロックの決勝まで残れ、一つでも多くの試合を経験できた
ことが選手達の自信に繋がっている。もちろん、ミスはありましたが、積極的に
トライした結果のミス。選手らが、自分達の方向性や狙いを理解しているので、
例えミスをしたとしても、周りはわかっているし、お互いに信じていることで
恐れることなく次に向かっていったし、後を引くことがなかったと思います。
今日は、楽しんでこい、と試合へ送り出しました。
中一日で決勝ですが、もう一度、この試合で何が、どこが悪かったのか、
子供達に考えさせたいと思います。
20年ぶりの勝利は、そりゃ嬉しいですよ。でもまだまだ。だからみんなの前では
普段どおりです。こっそりと、心の中で喜びます(微笑)」
大徳先生、ありがとうございました。
この日見た木本のラグビーは、春に見たディフェンスの粘り強さに、力強さが
加わった印象。ラックでのファイト、乗り越える分厚いサポート。本当に
逞しさが増した印象。積み重ねてきた方向が間違っていないこと、選手達も
この試合で感じたのではないでしょうか。
決勝は朝明と対戦。「横綱と子供の対戦ですから」とおっしゃっていましたが、
いやいや。次はぜひ、朝明の壁を越えて欲しいなと。
今日の勝利を自信に(決して過信ではなく)、次なる敵に立ち向かう姿、
応援しています。
@成長を見守る応援幕
三重県総体@ラグビーの決勝は31日(日)、鈴鹿スポーツガーデン第3グラウンド
にておこなわれます。高校生ラガーの澄んだ瞳、熱いプレーにぜひ、声援を!