充実のノーサイド

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東海選抜が終わり、今年の全国選抜(開催可否は25日に決定)に東海ブロック
から出場するのは、春日丘(5年連続5回目)と四日市農芸(4年ぶり2回目)の
2校。決勝に進んだ三好は、実行委員会推薦枠での出場が決定しており、
昨年の春日丘、木本、朝明の3校出場に続き、今年も春日丘、三好、
四日市農芸の3校が出場、というのは追っかけにとっては嬉しい限り。
東海地区はラグビーが盛んなのです(微笑)。
四日市農芸はこの数年、朝明の台頭、木本の復活などで全国の舞台から
遠ざかっていましたが、今の2年生は下級生の頃から試合を経験
している選手が多いのでその実力は期待大。もちろん、これからの伸びしろも。
まずは全国選抜で「雑草魂」を見せて欲しいなと応援しています。


その四日市農芸。試合前に大会メンバーと先生の想いが直筆で書かれた
(正式名称、もしくは呼び名があると思う。聞いたのですが、思い出せず
メモをし忘れ大変申し訳ありません)ものがあるのですが、その中に
こんなことが書いてありました(転載は下村先生に許可をいただきました。
下村先生、ありがとうございます)
(東海選抜決勝、春日丘戦を前にして:中ほどより抜粋)
「昨日も我々は、当たり前のように慣れた鈴鹿スポーツガーデンでこの
大会に参加しているが、今朝もTVをつけると「地震・津波による大惨事」の
ニュースで多くの死傷者が出たことを知る。心が痛む。
今一度、考えてみて欲しい。若く、健康でこの素晴らしい環境で多くの人々に応援して
もらいながらラグビーができることがどれほど恵まれたことなのか。そのことが
自覚できたら昨日のような「残念」な試合はもったいないと思うはずだ。
この幸せな時間を最高のものにする心構えは「自分のできることを全力で
やる」ことと、「できない者を助ける」ことだ。チーム全員が責任を果たし、
助け合えた時、「充実のノーサイド」の笛が心地よく聞こえるだろう。
それはピッチに立つ15人だけではなく、君たちを応援してくれる全ての
人々の耳にも同じように届くはずだ」
ピッチに立った四日市農芸の15人は、スポーツ経験が多少あるものの、
ラグビー経験はゼロ。そんな彼らは今、自分ができることに対し全力で
取り組み、ミスをした自分や仲間を声やプレーで助け、キックオフから60分間を
走り続けましたが、結果は決勝進出となりませんでした。しかしながら、
春日丘を1トライにおさえたよう、強豪と戦える手応えを感じたことについては、
「子供たちを褒めてやりたい」、下村先生はそう話されていました。
充実のノーサイドの笛を探し求める四日市農芸の戦いはスタートしたばかり。
秋に見えるゴール、そして冬のフィニッシュまで、長い、長い戦いは続きます
そしーて、答えが見つかる瞬間を追い求める、私のおっかけも続きます^^
今年も東海地区の高校ラグビーは熱いですよっ。

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