15年の歳月

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気がつけば金曜日。明日は土曜日。6日は瑞穂で中学生大会の決勝、
そして豊田では高校ラグビーの準決勝が行われます。今年、第90回を
むかえる全国高校ラグビー大会は記念大会ということで出場枠が4校増え、
愛知からは2校が出場。東海地区の中でも地元、愛知を追いかけている
ひとりとしてこれは本当に嬉しい限り。花園への道、あと少し見届け
たいと思います。
さて、準決勝に進んだ1校は3回戦(豊橋)にて強豪西陵を、20-19と
1点差でくだし、勝利を手にした昭和。2回戦の光明寺でも輝きを見せて
いたチームが掴んだものが大きかったことは、ノーサイドの瞬間の喜び、
スタンドのざわめきと歓声を見ても一目瞭然でした。


15年前、藤塚先生の昭和高校着任後、ゼロからスタートしたチームは同好会を
経て部に昇格、そして13年の歳月を重ねました。先生のお話によると、
創部以降、山田耕二さん(現豊田自動織機ラグビー部採用担当)率いる
西陵商(現西陵)とは合同練習や練習試合をしていたとのこと。素人
相手に時間を使って指導をしていただき、申し訳ないやら、ありがたいやら
といった想いで体を当てる選手たちを見守ってきたそうです。当時は県大会へ
出場し西陵と対戦することが目標だった昭和ですが、チームの成長と共に徐々に変化。
そして2010年10月31日は、ラグビー部の歴史に大きく輝かしい記録を残した
歴史的な日でした。
@日比野選手の背中は大きくて安定感抜群
前半開始から、緊張があったようで流れは西陵へ。2本のトライで0-12、西陵
リードでハーフタイムかと思いきや、主将でSOの福島選手が鮮烈なドロップ
ゴールを決め3-12。「ドロップゴールの3点、そして後半最初のペナルティーゴール
の3点が大きかった」と藤塚先生。6-12とした後、トライを決めたFB向井選手の
走りはさすが。そして落ち着いて逆転のゴールキックをを決めた福島選手も見事でした。
@ヘッドキャップの模様からか、「そのゼブラ、マークしろ」と言われてる気が・・・・・
手に汗握る展開は、昭和がさらにトライを決め20-12。しかし、
西陵も必死でくらいつき20-19。マイボールキープでモールを押す西陵でしたが、
痛恨のペナルティ。昭和が時間を気にしながらタッチへ。もうワンプレー、
昭和がマイボールラインアウトをキープ、丁寧にタッチへけりだしノーサイド。
@伊吹選手が出た時、メチャメチャ嬉しかったのと、ものすごく緊張しました(微笑)
「旭野さんと対戦することを目標にやってきました。2回戦で対戦した名古屋、
合同練習をしてきた仲の東山工との約束を果たせました」と藤塚先生。
見事なドロップゴール、丁寧にゴールキックを決めた福島主将は
「自分たちも西陵に負けないぐらいの練習はやってきました。前半リードされて
折り返しましたが、ハーフタイムには『30分後に笑顔でいよう』と円陣で
想いを伝えました。旭野とは先輩の代からもう何度も負けている。大きな
壁だけど、それをみんなで乗り越えたいです」と話していました。
藤塚先生、福島選手。ありがとうございました。
「旭野戦に向け、できることを精一杯やります」
そう話していた藤塚先生。その準決勝の相手、旭野とは不思議な縁なのか、
この1年で新人戦、総体に続き今回で3度目の対戦。どうなるのでしょうか。
愛知県高校ラグビー大会準決勝は明日6日、豊田運動公園にて計4試合が
行われます。
【試合予定@11月6日、豊田運動公園】
11:00 春日丘対千種(第1地区準決勝)
12:15 三好対愛知(第2地区準決勝)
13:30 昭和対旭野(第2地区準決勝)
14:45 旭丘対栄徳(第1地区準決勝)

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