スカーレットジャージの飛躍

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24日、第37回愛知県ラグビー祭にておこなわれた試合のひとつ、帝京大学対
豊田自動織機。
豊田自動織機(織機)のキックオフではじまった前半2分、自陣からボールを
繋いだ織機が先制。しかし、帝京大(帝京)も反撃。10分に敵陣ゴール前左隅の
ラックからバックスに展開、CTB丹羽選手が中央へトライし7-7の同点。
その後17分、20分立て続けにトライをした織機が逆転。今日がオープン戦
2試合目とはいえ、社会人の貫禄を見せこのまま流れを引き寄せるのかと
思いきや28分、ゴール前で織機がペナルティを連発。そのスクラムから
帝京のNo8野口選手がサイドアタックし中央にトライ。39分には、ラックから
FL6ツイ選手が左中間にトライ。コンバージョンも決め21-21の同点で前半終了。


後半、先にスコアを動かしたのは帝京。織機のペナルティにラインアウトではなく
スクラムを選択。選手らが迷いなく判断を下した姿から、スクラムには相当自信が
あるような印象で、FLツイ選手を軸にしたモールでゴールラインへ迫ると、
最後はPR1浪岡選手が用意されたかのような、ここぞという空間へ飛び込み
トライ。コンバージョンが決まり28-21と逆転。さらに14分、シンビンが出て
14人で戦う織機に対し、敵陣でのマイボールラインアウトからまたもや
PR浪岡選手が抜け、森選手に繋ぎ右中間へトライ。33-21と点差を広げ、
まさしく手に汗握る展開。「負けを覚悟した(織機:田村監督)」というよう、
このまま帝京が逃げ切るのかという雰囲気が漂いはじめたものの、
残り10分を切ったところで、自陣からバックスの快走で3本のトライをあげた
織機が逆転、33-42でノーサイド。
@後半5分、浪岡選手のトライ
試合後、帝京大学を率いる岩出監督に、試合を振り返っていただきました。
「これがオープン戦3試合目となりますが、今日は勝ち負けより中身のある
試合をしようと、選手らをグラウンドへ送り出しました。いい面としては、取りきる
ところでトライを取れ、後半30分過ぎまでリードできた。その反面、勝負
どころで取りきれなかった。攻防の中でのポカや、仕留め切れなかった部分は、
見えた課題ですね。試合中、ショットを狙える場面もありましたが、まあ、
練習試合なので(微笑)。
結果としては残念でしたが、今日、勝ったとしてもそれは明日の勝利を保障して
くれるものではありません。明日に繋がるのは、この試合を通じ得た中身。
チームに、自らにさらなる肉付けをし、頂点を目指し秋の公式戦に挑みます」
岩出監督、ありがとうございました。
@スクラム(前半)
社会人と大学。始動をはじめて実質1ヶ月弱の社会人と、すでにオープン戦
3試合目で問題点を洗い出し修正に入る(のかな)大学を比較していいものか
どうか、私の中で判断はつきません。ただ、年齢的にスキルなどで一日の長を
持つ社会人のスクラムを押せる、押し切れるというのは、すごい。そんな
印象が深く刻まれ、「目指すは頂点」、その言葉を発した岩出監督の凛とした
横顔を秋に、そして国立でもう一度見たい。そう思わせてくれる強さを感じました。
今年は、関東大学対抗戦やリーグ戦へ足を運んでみよう。そう決心させて
くれたヒトコトに感謝。スカーレットカラーのジャージが頂点を目指し飛躍する
光景。今秋が楽しみになりました。

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