昨年のこと。入団1年目の徐選手に「自分を支えているものに何がありますか」と、
お聞きしたことがあり、その時に帰ってきた答えが「家族」。自分が落ち込みそうに
なった時は、以心伝心のよう決まって電話がかかってきたり、厳しい言葉も僕の
ためを思ってこそ。家族が1番の支えかなと話していました。
そのことを少し前、試合会場でお会いしたご両親にお伝えしたところ、
「そんなこと言ってましたか。でも、あいつがどこで何をしていようと、家族から
離れていても、私達はいつでもそばにいますから。どんな時も一番のファンであり、
味方ですから」と。
徐選手@秩父宮ラグビー場
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昨年の夏、菅平でお会いした某大学選手のご両親は、東へ西へと、全ての試合会場へ
足を運び、プレーを見守り声援を送り続けたとお聞きしました。4年生だからね、
今年で最後かなと、少し寂しそうな顔を見せながらも、自慢の息子の話に終始笑顔。
その様子に、ご家族の温かい愛情と幸せをおすそ分けしていただいた気分になりました。
07年@菅平
ヤマハジュビロの冨岡選手は、負傷からリハビリを続けメンバー入りした、
第11節の三洋電機戦を前に、
「ショウさん(※)のお母さんから、お守りをいただいたんですよ。それを、負傷した
箇所に巻きつけ、ずっとリハビリや練習を続けてきました。今日も巻いています」と、
大西選手のご家族の愛情を話していました。
(※)ショウさん:ヤマハジュビロ、大西将太郎選手
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家族の力。いつまでも純粋、そしてどんな時も声援を送り続ける。
ヤマハジュビロの村田選手も、自分を支えているのは「家族の存在」があるからと、
話していたよう、徐選手・冨岡選手だけではなく、スポーツを、ラグビーを取り巻く
環境の中にある、溢れんばかりのご家族の愛情。そういう幸せの瞬間を感じさせて
くれる、ラグビーの感動に私は感謝しています。