トップリーグの舞台@三菱重工相模原ダイナボアーズの戦い

「トップリーグの舞台へ上がったのは、まぎれも無く自分達の力ですから」
言葉を繋ぐ、三菱重工相模原ダイナボアーズ佐藤キャプテンの目は、力強くまっすぐに
前を見つめていました。
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長良川競技場でおこなわれた第10節、ヤマハジュビロ対三菱重工相模原ダイナボアーズ戦の
試合後会見の風景です。
「これまでの試合も、自分たちは全力で戦ってきました。結果が出ず、勝利に結びついて
いないことで、今、チームが自信を失いかけています。そういう中で、キャプテンとして
ゲームコントロールをすることができず、責任を感じています」
会見場に入ってきた佐藤キャプテンの目は少し赤く、言葉もひとつひとつ慎重に選んでいた
ように感じました。
このまま、しんみりと会見が終わる、そう思ってしまったのですが、次の瞬間、
グッと顔を上げ、まっすぐに前を見つめ、強い口調で話し始めたのが、
「トップリーグの舞台へ上がったのは、まぎれも無く自分達の力ですから」の言葉。そして、
「この先、3試合ありますので、もう一度自信を持ってラグビーを楽しみ、
ファンの期待に応えたいと思います。今日は、ありがとうございました」と。
今季、トップリーグの舞台で戦う切符を掴んだのは自分達の力だ、という信念を、
全員が持ち続けていれば、必ずチームはひとつになると思います。
積み重ねてきた力を自信に、残り3試合を戦って欲しい。厳しい勝負の世界の中で、
目には見えない記録や結果を、心に感じているファンは、たくさん存在するはずですから。
(三菱重工相模原ダイナボアーズ、佐藤主将@長良川)
☆三菱重工相模原ダイナボアーズ、残り3試合の対戦カード☆
1月19日:対IBM戦(12時、秩父宮)
1月27日:対三洋電機戦(14時、秩父宮)
2月2日:対コカ・コーラレッドスパークス戦(12時、博多)

レフリーの心

地方開催の場合、地元出身のレフリーが笛を担当する機会が多いのかなと感じます。
13日、岐阜でおこなわれたトップリーグ第10節のヤマハジュビロ対
三菱重工相模原ダイナボアーズ戦。
主審を務めたのは、今年A1に昇格した大槻さん、タッチジャッジは
戸田さん、松倉さんでした。
大槻さんと初めてお話させていただいたのは、昨年4月におこなわれた、
ヤマハ発動機スポーツ振興財団の奨学金授与式でした。
タッチジャッジの戸田さん。
同じくタッチジャッジの松倉さん。
試合後の廊下で、大槻さんとお会いしたので、レフリーと普段の生活の両立について
お聞きしたところ、
「時間が無いといえばそうかもしれませんが、僕はラグビーが好きで、好きだからこそ
続けることができると思います」と。
これからも、自分らしく笛を吹いていきたいと話す大槻さんの横顔。トップリーグの中で
もまれながら、輝きをさらに増す姿を、大槻さんだけではなく、多くのレフリーの横顔を、
これからも追いかけていきたいと思います。
レフリーの皆様、頑張ってください!

敗戦から成長(トップリーグ第10節@長良川)

トップリーグ第10節、ヤマハジュビロ対三菱重工相模原ダイナボアーズの試合が、
14時キックオフ、場所は長良川競技場(岐阜)でおこなわれました。
コイントスに勝ち、陣地を取ったヤマハジュビロは、風上を利用したこともあり、
前半10トライ、5ゴールの猛ラッシュ。
その勢いを後半開始に継続したかったものの、風下やミス等もあり、14分あたりまで、
両チームともスコアなし。14分、徐選手の突破から最後は大西選手が抜け出しトライを
挙げたのを皮切りに、後半は6トライ、3ゴールの36点で、ノーサイド。
前半、後半とホーンがなっても、両チームともトライへの執念を燃やした試合は、
ヤマハジュビロが、トップリーグが始まってからの、最多トライ(16トライ)、
最多得点(96点)、最多得点差(96点差)を記録したゲームとなりました。
☆これまでの記録☆
最多トライ(2005年第3節、東芝対セコム、東芝の12トライ)
最多得点(2005年第3節、トヨタ対サニックス、82-21のトヨタ82点)
最多得失点差(2005年第3節、東芝対セコム、73-3、東芝の70点差)
(3本とったトライの中で、2本目が会心のトライと話していた徐選手。大応援団が駆けつけていました)
(前半39分、トライを大田尾選手。今回、スパイクは脱げていません)
(後半17分、インゴールへ飛び込む木曽選手。木曽選手のトライに、チームも笑顔がこぼれました)
前節の敗戦から学び、成長したヤマハジュビロ。今日挙げたトライを自信に、
残り3戦チャレンジします!

3年目、次のステップへ

ジャパントップリーグの第10節は、明日(1月13日)とあさって(1月14日)の両日に
開催されます。ヤマハジュビロは、長良川(岐阜)にて、三菱重工相模原と対戦。
すでに、先発予定メンバーが発表されています。
☆第10節、三菱重工相模原戦、ヤマハジュビロメンバー☆
1.高木
2.加藤
3.山村
4.石神
5.八木下
6.デーリック・トーマス
7.串田
8.木曽(C)
9.佐藤
10.大田尾
11.ワイサキ・ソトゥトゥ
12・大西
13.三角
14.徐
15.松下
16.境川(初ジャージです!)
17.中越
18.久保
19.本間
20.矢富
21.グラント・マッコイド
22.小林
メンバーの中で16番の境川選手は、佐賀工から3年前に入団。今回、初めて
トップリーグのジャージを手にしました。
高校から入団する、というのは光る才能があってこそ。秋シーズン、練習試合で活躍する
境川選手を、堀川監督は「金の卵ですよ」と、話していました。
3年間、大切に育て上げられてきた金の卵。初めて掴んだトップジャージを手に、
次のステップへとはばたいて欲しい、そう願っています。

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4番の背中

1月12日(土)、第44回全国大学ラグビー選手権大会の決勝が、
国立競技場でおこなわれます。
キックオフは14時10分。お天気が心配ですね。
写真は、6月にヤマハスタジアムで対戦した早稲田大学の主将、権丈選手。
試合後にグラウンドでおこなわれたインタビューの受け答えが非常にしっかり
していて、頼もしいなと思ったことを覚えています。
慶應義塾大学対早稲田大学の対戦。それぞれの心に残る試合を。
両校のひたむきなプレー、汗や涙が、今年も大学選手権の歴史へと刻まれていきます。

プレスリリースなど(チーム情報)

☆サントリーサンゴリアスより2008年度新加入選手の発表☆
サントリーサンゴリアスに韓国代表の李 光紋(イ・グァンムン)選手が加入。
李選手は20歳で韓国代表に選出され、現在も韓国代表の中心選手として活躍しています。
21歳からは7人制韓国代表にも選出されており、スピード・パワー・フィットネスを
兼ね備えた選手です。昨年の夏におこなわれたジャパンの壮行試合、
対アジア・バーバリアンズのメンバーとしても出場していました。
サントリーサンゴリアスHP
http://www.suntory.co.jp/culture-sports/sungoliath/
(後半出場の李 光紋選手@8月10日のジャパン壮行試合)
☆福岡サニックスブルースより来場者サービス「SCEPTRE Day」のお知らせ☆
1月14日(月:祝)、対クボタスピーアズ戦@近鉄花園ラグビー場にて、
「ブルー Plus」キャンペーンの一環として来場者サービスがおこなわれます。
試合当日、ブルーのものを持参、もしくは着用したファンの方々から、抽選で20名様に
素敵なプレゼントをお渡しいたします。
福岡サニックスブルースオフィシャルサイト
http://rugby.sanix.jp/
今週末、13日・14日の両日、トップリーグが開催されます。残り4試合は、
どの対戦も目が離せないカードです。お近くの試合会場へ足を運んでみませんか?。
寒さを吹き飛ばす熱い戦い、どうぞLIVEでお楽しみください!
(でも、防寒対策は忘れずに!)

勝利の横顔

今年の神戸製鋼コベルコスティーラーズの試合後会見を見るのは、
今回のヤマハ戦が2回目。
1回目は、12月8日に花園ラグビー場でおこなわれた第6節、
対コカ・コーラレッドスパークス戦。
この試合、神戸製鋼が27-16で勝利したものの、CCRSの粘りもあり、
後半34分には1トライ、1ゴール差まで詰め寄られた試合。
試合後の会見で見た神戸製鋼の後藤キャプテンは、
「こんなことをやっていては……」と苦い表情。その顔つき、鋭い眼差しに
圧倒される感覚を受けました。
そういうイメージを持っていたのですが、第9節のヤマハジュビロ戦。ノーサイド後、
メインスタンドへ帰ってきた後藤選手の表情にびっくり。
笑顔でガッツポーズをしていました。
ヤマハジュビロ戦の試合後会見では終始落ち着いた表情。淡々と話す中で
印象的だった言葉が
「キャプテンだからとかではなく、いちプレーヤーとして一生懸命プレーしました」
可能性を秘めた3年目のシーズン。勝敗の中で変わる表情に惹きつけられた、
そんな魅力を感じる選手に出会ったと思う瞬間でした。
☆神戸製鋼コベルコスティーラーズHP☆
http://www.kobelcosteelers.com/index.html

終わりは始まり

第58回全国地区対抗大学ラグビー。各地区代表の計8校は、初出場の大学もあれば、
連続出場の大学もありました。
中京大学と決勝を戦った、武蔵工業大学は関東一区。地区対抗へは、13年連続、18回目の
出場(うち、6回優勝)。
私が観戦した一昨年は準決勝まで、昨年は決勝へ進出しています。
☆データは「全国地区対抗大学ラグビー情報」を参考にさせていただきました☆
http://www.geocities.co.jp/Athlete-Crete/1260/zuniv1.html
地区対抗大学ラグビー@瑞穂は、勝ち進めば1日おきの試合。休息を取る暇もなく
次の試合がやってくる。決勝戦を含めた3試合、チーム事情もあると思いますが、
22人のメンバーを誰一人として変えることなく戦ったムサコー。中京大学戦、
トライを重ねられながらも、円陣でゲキを飛ばし、最後まであきらめることなく、
走り続け、タックルをし続けた姿。試合後、こぼれ落ちた涙は、この試合にかける強い気持ち、
そして全力でプレーし続けた証しだと思いました。
流した汗、涙はチームの歴史となり、関わった人達の心に深く刻まれ、グラウンドで
キラリと光った力は、新たなチームの道しるべになっていくはずです。
武蔵工業大学ラグビー部が、成長していく姿を、これからも楽しみにしています!
☆武蔵工業大学ラグビー部☆
http://www.sto.musashi-tech.ac.jp/~rugby/index.htm

第9節、ヤマハスタジアムの笑顔

1月5日、ヤマハスタジアムでおこなわれた第9節、ヤマハジュビロ対神戸製鋼。
ヤマハスタジアムのゲームは「1日楽しむラグビーデー」。ということで、たくさんの笑顔を
スタジアムで見ることができました。
まずは、バイクショー。
全日本トライアル選手権IAスーパーに参戦の黒山健一選手(Team・黒山レーシング・ヤマハ)。
華麗な技を披露、MCのお姉さんと楽しいトークも繰り広げていました。
笑顔でお話し中のところをお邪魔したのは、瓜生選手(神戸製鋼:左)と、岡選手(ヤマハ:右)
ご本人達いわく「普通はなかなか撮れないショットですよ」と。
サックスブルーのポンチョで笑顔を見せていただいたご家族。選手カード、
たくさんもらえましたか?
ジュビロプラッサ付近でおこなわれた「餅まき」に参加する神戸製鋼の皆様。
しっかり、お餅をGET!
今シーズンのトップリーグ、ヤマハスタジアムでの開催は最終節、対東芝戦です。
次も、たくさんの笑顔を見ることができますように!

前へ、前へ

5日、ヤマハジュビロ対神戸製鋼戦後、ファン交流会がおこなわれる中、ヤマハジュビロの
村田選手にお話しをお聞きしました。
ノーサイド後、メインスタンドへ帰ってきたメンバーにスタンドから声をかけていた村田選手。
声をかけられた選手は、村田選手を見つめながら、うなずくように応えていた、その姿が
印象に残っていました。
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村田選手の声
「前半の最後、神戸にトライを取られましたが、それをのぞけばよかったと思います。
後半は、シンビンでひとり少ないこともありましたが、スコアが0点のように、
流れを掴むことができませんでしたね。矢富の印象ですか。う~ん、初めてにしては、
落ち着いてプレーしていたし、たとえ10分でも出場したことで、ようやくチームの一員に
なれたんじゃないかな。いい経験も積んだはず。もちろん、僕自身としても、いつでもいける
準備はしていますから。出てしまった結果を過去に戻って取り返すことはできません。
残り4つ、勝ち点5で全て勝つこと。それに向け、しっかりとサポートしていきますよ」
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グランタ選手のトライ!